いろいろな質問に答えるコーナー


〓祝詞(のりと)について〓
 
祝詞とは、祭典に奉仕する神職が神様に奏上(そうじょう)する言葉です。
 
一般的な形では、米や塩などのお供え物(神饌(しんせん))と幣帛(へいはく(神饌以外のお供え物))を供え、神様の御神徳を称え、崇敬の意を(称辞(たたえごと))を奏し、新たなご加護やお願い事(恩頼(みたまのふゆ))を祈願します。
 
その起源は古く、記紀神話にも天の岩戸のお話の段に、天照大御神がお隠れになった天の岩戸の前で、天児屋命(あめのこやねのみこと)が「布刀詔戸言(ふとのりとごと)」を奏上した事が記されています。
 
我が国には、言葉に魂が宿るという言霊に対する信仰がみられます。言葉を口から述べる事により、その言葉の霊力が発揮されると考えられています。
 
こうした考え方により祝詞奏上の際には、一字一句流麗で荘重な言い回しで間違える事がないように、慎重に奏上されます。

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