そして更に、柱がきしみ、家が揺れ、ゴーゴーと、とてつもない大きな音がするかと思えば,すき間から火花が散り、煙さえ立ちのぼり始めました。あまりのすさまじさに男はとうとうがまんができず、「だいじょうぶか!」と、戸をけ破り、家の中に飛び込みました。先ほどまでの騒々しさはどこに行ったのでしょう。物音一つしない静けさに変わりました。家の中はもうもうたる煙です。男は目を凝らしてじっと見回しました。煙の中にまず、目に入ったのはキラリと光る玉のようなものでした。それからしばらくして銀色に輝く分厚い刃物のようなものが見えました。煙が消え始めるとそれは大きく口を開けた大蛇の目玉と牙だということが分かりました。